蝦夷雷鳥(エゾライチョウ)を狩猟してきました。その1。
東京の狩猟関係の知り合い(狩猟は鈴木の趣味のひとつです)
が北海道に来るということで、自分の秘密の猟場を案内してきました。
そこは日本では北海道にしか生息しない
という鳥が沢山生息している場所で、
今まで他の誰にも教えたことの無い特別な場所です。
「雷鳥を獲っていいの!?」
と驚かれる本州の方も多いかと思いますが、
北海道のエゾライチョウは狩猟対象の鳥として指定されており、
1日に2羽という定数を守れば狩猟しても良いことになっています。
なぜエゾライチョウのみ狩猟対象鳥に指定されたままなのか?
これには一応文化的な背景がありまして、昔(1920年代)の日本では
アメリカにこのエゾライチョウを山ほど輸出していたんですよ。
驚くなかれ、その数は年間に5~6万羽。
北海道ではそれだけ普通に獲ることができる野鳥だったんです。
それをなぜアメリカに?ということなんですが、
当時、アメリカではまだ七面鳥が浸透していませんでした。
ヨーロッパから移入してきた人たちにとって、
クリスマスに食べる最高のご馳走といえば…
そう、エゾライチョウのローストだったんです。
あちらはジビエ文化ですからね。
とはいえ、今ではクリスマスのメインディッシュの座を完全に
七面鳥に取って代わられてしまい、アメリカで
エゾライチョウのローストを食べる人はいません。
サイズも小さいですし、そもそも手に入りませんしね。
ただ、そういった背景から北海道では
エゾライチョウを獲り、食べる文化が残ることになりました。
今でも道東の一部地域ではエゾライチョウをお蕎麦にして
食べるという人もいますし、鈴木もお雑煮にするなどして
毎年美味しく頂いています。
ただですね…このエゾライチョウ、いまや激減しているんですよ。
鈴木の住む道東地方では沢山生息しているんですが、
道央や道南ではほとんど見る事がなくなってしまったそうです。
なのでゆくゆくは、
エゾライチョウも狩猟対象から外されてしまうことでしょう。
そういったこともあり、鈴木は一つの林道で定数の2羽を獲ったら、
翌年までその林道でエゾライチョウ猟はしないことにしています。
また、ひとつがいしか確認できないような林道でも、
狩猟をすることは控えています。
子供を沢山作ってどんどん増えて欲しいですしね。
あぁ、エゾライチョウの説明だけでひとつの記事になってしまいました。
書きたいことはまだまだ沢山あるので、何本かに分けて書こうと思います。
フランスの鳥笛メーカー ケレベル・カンパニー社。野鳥とのハーモニーを楽しめる鳥笛。鳥類学... |
ちなみにエゾライチョウ用の鳥笛も売っています。
いい値段しますが、バードウォッチングには最適ですよ。
モコモコとしてとても可愛い姿を見せてくれますので、
山歩きが好きな方はぜひ買って試してみてください。
エゾライチョウがいるのは針葉樹と広葉樹が混生しており、
かつ近くに沢があるようなところです。
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ブログ開設からまだ日も短い中、唐突な引っ越しの連絡に「えー(´・ω・`)」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、これから更新頻度を上げていきたいと考える中、更新する際の操作性や自由度等を考慮し、早い段階で引っ越しした方がいいんじゃないかという結論に至りました。
引っ越し先はまだ荷物が片付いていないような状態ですが、
これからも鋭意制作していきますので、引き続きご愛読の程よろしくお願いいたします。